CodexがChatGPTデスクトップアプリに統合。追加された3機能と5つの改善をやさしく解説

合同会社Leadfive 山下です。

Leadfiveでは、AIを便利なツールで終わらせず、会社の実務に組み込むAIエージェント運用を発信・支援しています。

さて、2026年7月9日、OpenAIはCodexをmacOSとWindowsのChatGPTデスクトップアプリへ統合したと発表しました。「アプリが一つになったのは分かった。でも、具体的に何ができるようになったのか」と感じた方も多いと思います。

この記事では、OpenAI公式のCodex更新履歴に書かれた追加機能と改善点を、すべて日本語で整理します。先に結論を言うと、今回の更新は、Codexを別室にいる専門スタッフではなく、普段使う事務所の中で一緒に働くスタッフへ近づけるものです。

OpenAI公式サイトに掲載されたChatGPTデスクトップアプリ内のCodex画面。左にプロジェクト、中央に作業内容、右にコード差分が表示されている

出典: OpenAI公式 ChatGPTデスクトップアプリ案内。画面内は英語ですが、機能内容は本文ですべて日本語にして説明します。

まず結論。Codex専用の作業場がChatGPTの事務所に入りました

今回の中心は、CodexがmacOSとWindowsのChatGPTデスクトップアプリの一部になったことです。

OpenAIの発表内容を日本語にすると、次のようになります。

Codexは、macOSとWindowsのChatGPTデスクトップアプリの一部になりました。既存のCodexアプリ利用者は、これまで通り更新でき、プロジェクト、設定、作業の流れを引き継げます。

OpenAI公式Codex更新履歴の2026年7月9日、Codex joins the ChatGPT desktop appと記載された画面

出典: OpenAI公式 Codex更新履歴。2026年7月9日の統合発表部分です。

さらに、Codexを最初に表示する画面として設定できます。macOSでは、これまでのCodexアプリアイコンを残す選択肢もあります。

会社に例えると、別館にいた制作スタッフが本社へ移ってきても、担当案件のファイルや机の配置はそのまま引き継げる状態です。今回初めて使う人は、ChatGPTデスクトップアプリの公式案内に沿ってアプリを入れ、作業時に「Codex」を選べます。

ここからは、公式発表の「追加された3機能」と「改善された5点」を順に見ていきます。機能の説明は公式情報、会社の仕事への置き換えはLeadfiveの実務解釈です。

OpenAI公式Codex更新履歴に掲載されたNew featuresとPerformance improvements and bug fixesの一覧画面

出典: OpenAI公式 Codex更新履歴。追加機能と改善点の原文を同じ画面で確認できます。

追加された3機能を、会社の仕事に置き換えて理解します

1. 文章とコードを、その場で赤ペン修正できます

アプリ内でMarkdown形式の文章やコードを直接編集し、行ごとに注釈を付け、選んだ部分だけCodexへ修正を頼めるようになりました。

これは、部下が作った企画書を別の編集ソフトへ持ち出さず、その場で赤ペンを入れるイメージです。「この段落だけ短く」「この処理だけ分かりやすく」と対象を選んで頼めるため、文書全体を作り直される行き違いを減らせます。

たとえばブログ記事なら、見出しを選んで「初心者向けの言葉に直す」。Webサイトなら、ボタン周辺のコードを選んで「スマホ表示だけ直す」。修正場所を指で示して頼めることが、この機能の分かりやすい価値です。

2. PRサイドバーが責任者の確認トレイになります

GitHubのPRをアプリのサイドバーで開き、変更差分とレビュー担当者の意見を並べて確認できるようになりました。

PRとは、変更を本番へ入れる前に「この内容で進めてよいですか」と確認する仕組みです。会社でいえば、担当者が書類を責任者の確認トレイへ置き、修正前と修正後、上司のコメントを一緒に見せる状態です。

画面を行き来せずに確認できても、承認そのものが不要になるわけではありません。Codexには下書きや修正を任せ、公開、送信、本番反映は人間が止めて確認する。この流れを作りたい方は、CodexとGitHub PRで変更を本番前に止める手順も参考になります。

3. 複数の書類棚を1つの案件として扱えます

1つのプロジェクト内で、複数のリポジトリを横断して作業できるようになりました。

リポジトリは、コードや更新履歴を保管する書類棚のようなものです。たとえば「公式サイト」「問い合わせ管理」「社内ツール」が別々の棚に分かれていても、同じ改善案件として扱いやすくなります。

ただし、最初から全棚を開ける必要はありません。新人スタッフへいきなり会社中の書庫を渡さないのと同じで、初回は関係する棚だけを選び、人間が見る差分と完了条件を決める方が安全です。

改善された5点。速さだけでなく、仕事の見通しも良くなりました

新機能に加えて、日々の使い勝手も改善されています。

1. パソコン操作が速くなった

GPT-5.6を使ったパソコン操作が高速化されました。人に例えると、画面を開く、入力する、移動するといった事務作業の手際が良くなった状態です。これは回答の正確さが自動的に上がるという意味ではないため、結果確認は引き続き必要です。GPT-5.6のSol・Terra・Lunaの違いは、次の記事で会社の役割分担に置き換えて解説しています。

2. 作業中の進捗を追いやすくなった

Codexが何をしているか、どこまで進んだかを把握しやすくなりました。宅配便の追跡画面のように、依頼が止まっているのか、作業中なのか、確認待ちなのかを見分けやすくなる改善です。

3. プラグイン管理が設定画面へまとまった

プラグインの管理場所が設定画面へ移りました。会社で使う道具の保管場所を「総務の棚」にまとめるような改善です。どの追加機能を使っているか確認しやすくなります。

4. モバイル接続の安定性が上がった

スマートフォンなどからデスクトップ側へつなぐ時の信頼性が改善されました。外出先から事務所の担当者へ電話した時に、途中で切れにくくなったイメージです。

5. 遠隔作業時の動画表示が修正された

SSHという遠隔接続を使うプロジェクトで、動画表示の不具合が修正されました。SSHは、離れた場所にある会社のパソコンへ安全につなぐ通用口のようなものです。専門的な使い方ですが、遠隔環境で画面を確認する人には重要な修正です。

初めて使う人は、3つの違いだけ覚えれば十分です

今回の更新をすべて使いこなす必要はありません。まずは次の3つを覚えてください。

  1. ChatGPTデスクトップアプリの中でCodexを選べる
  2. 文章やコードの気になる部分を選び、その場所だけ修正依頼できる
  3. 変更はPRの確認トレイで見てから本番へ進められる

中小企業が最初に試しやすいのは、ブログ記事やWebサイトの小さな修正です。成果物が画面で見え、公開前に止められるからです。Codexの始め方と最初に設定すべきポイントを確認し、最初は1つの仕事だけを任せてください。

実務で試すなら、金庫の鍵を渡さない依頼にします

アプリが便利になっても、AIへ任せる範囲と人間が承認する範囲は分けます。

試す更新:
選択した部分だけCodexへ修正を頼む機能

任せる仕事:
既存ブログ記事の導入文を、初心者向けに短くする

人間が確認するもの:
事実関係、出典リンク、言い過ぎ、スマホ表示

AIに実行させないこと:
公式HP公開、SNS投稿、広告変更、顧客への送信

完了条件:
変更差分とローカル表示を人間が確認できる状態にする

これは、新人スタッフへ赤ペン修正を頼み、完成書類は責任者の確認トレイへ置いてもらう運用です。机と道具は渡しても、公開ボタンという金庫の鍵は人間が持ちます。Codex公開前レビューで確認する5項目も合わせて決めておくと、便利さを事故につなげにくくなります。

まとめ。今回の更新は「頼む・直す・確認する」を近づけました

今回の公式発表では、CodexのChatGPTデスクトップアプリ統合に加え、直接編集、PR確認、複数リポジトリ対応の3機能が追加されました。さらに、パソコン操作、進捗表示、プラグイン管理、モバイル接続、遠隔環境の動画表示が改善されています。

初めて見る方は、すべての機能名を覚えるより、「同じ事務所で頼む」「赤ペンで直す場所を示す」「確認トレイで止める」の3つで理解すれば十分です。

まずは、自社のブログやWebサイトで直したい箇所を1つ選んでください。小さな修正から始め、AIに任せる仕事、人間が見る点、実行させない操作を決めることが、今回の更新を実務へつなげる最初の一歩です。

出典

関連記事

そのまま使えるプロンプト

あなたは当社のAIエージェント運用担当です。
今回のCodexアップデートで追加・改善された項目から、当社が最初に試すものを1つ選んでください。

次の5項目で、初心者にも分かる運用メモを作ってください。

1. 試す機能または改善点
2. Codexに任せる具体的な仕事
3. 人間が確認する内容
4. Codexに実行させない操作
5. 完了条件

前提:
公開、SNS投稿、広告、DB、環境設定、顧客接触、価格変更は人間承認で止めます。
最初はブログ修正やWebサイトの小さな変更など、結果を目で確認できる仕事を選んでください。
Step 20 / 21

このシリーズの順番

直接編集、PR確認、複数リポジトリ対応と5つの改善を日本語で把握できる。次の作業は、自社で最初に試したい更新を1つ選ぶことです。

この記事をシェア X Facebook LinkedIn
前の記事Codexローカル確認。スクリーンショットで失敗を減らす5手順 次の記事GPT-5.6とは?Sol・Terra・Lunaの違いと中小企業の選び方

次に読むと判断が進む記事