Codex公開前レビュー。出す前に見る5項目

合同会社Leadfive 山下です。

さて、 Leadfiveでは、AIを便利なツールで終わらせず、会社の実務に組み込むAIエージェント運用を発信・支援しています。Webサイトやブログを更新する時、最後に怖いのは文章の出来より、公開してはいけないものまで一緒に出してしまうことです。

Codexは下書き作成だけでなく、公開前の確認係としても使えます。ただし、公開ボタンそのものまで渡すのではなく、新人スタッフに最終点検を頼み、金庫の鍵は責任者が持つ設計にします。

Codexが公開前レビューを行い、人間の承認ゲートで公開を止める3D図解

Codex公開前レビューは、新人スタッフの最終点検に近い

Codexに任せるのは、公開判断そのものではなく、公開前に見落としを洗い出す仕事です。

新人スタッフに店頭POPを貼る前の確認を頼む場面を想像すると分かりやすいです。誤字、価格、古いキャンペーン、問い合わせ先、写真の見え方を先に見てもらう。最後に貼るかどうかは責任者が決める。Codexの公開前レビューも同じです。

OpenAIのCodexは、開発やコード変更の文脈で使われることが多いですが、会社運用ではブログ、LP、画像、内部リンク、CTAの確認係としても使えます。公式情報や更新履歴は OpenAI Codex DocsCodex Changelog で確認できます。

AGENTS.mdは、公開前レビューの業務マニュアルになる

Codexに公開前レビューを頼む前に、何を見て、何を止めるかをAGENTS.mdへ書くと、毎回の説明が短くなります。

AGENTS.mdは、AIに渡す入社初日の業務マニュアルです。たとえば、公開前レビューでは次のような線引きを入れます。

  • 未公開URLが本文に混ざっていないか
  • 画像にメールアドレス、APIキー、顧客名、請求情報が写っていないか
  • CTAが仮リンクのままではないか
  • 医療、金融、雇用、住宅など制限カテゴリに近い表現がないか
  • 公開、SNS投稿、広告、タグ変更、本番反映は人間承認で止める

AGENTS.mdの考え方は、公開済み記事の AGENTS.mdを会社の業務マニュアルとして作る方法 でも整理しています。公開前レビューは、この業務マニュアルを実際のページ確認へ使う場面です。

まず見るのは、本文よりリンクと画像です

公開事故は、文章の言い回しより、リンク、画像、出典、CTAの取り違えで起きやすいです。

本文の自然さは人間も気づきやすい一方で、未公開URL、古い内部リンク、画像の写り込み、altの空欄、仮CTAは見落としやすい。Codexには、先に機械的に拾える項目を見てもらいます。

公開前レビューでリンク、画像、CTA、出典を確認するチェックトレイの3D図解

おすすめの確認順は、次の5項目です。

  1. URLと内部リンク。公開済みページだけにリンクしているか
  2. 画像。ファイル実体、alt、写り込み、スマホ幅での見え方
  3. 出典。公式情報が必要な箇所に公式リンクがあるか
  4. CTA。仮URL、強すぎる売り込み、検索意図とのズレがないか
  5. 差分。今回変えた箇所だけで、余計な変更が混ざっていないか

この順にすると、AIが得意な確認作業と、人間が見るべき判断作業が分かれます。

公開ボタンは、金庫の鍵として残します

Codexがレビューを通しても、公開、SNS投稿、広告、タグ変更、本番反映は人間の承認ゲートで止めます。

承認ゲートは金庫の鍵です。新人スタッフが金額を確認できても、金庫を開ける権限までは渡さない。AIも同じで、レビュー結果を出すところまでは任せても、外に出る操作は責任者が握ります。

Codexのレビュー作業と人間承認が必要な公開レーンを分ける3D図解

特に小さい会社では、社長本人がWeb、SNS、広告、問い合わせ導線をまとめて見ていることが多いです。だからこそ、Codexにすべてを任せるより、確認項目を先に揃え、最後の判断だけを短くする方が運用に乗ります。

公開前で止めるWeb更新の流れは、CodexでWebサイト更新を頼む手順 とも相性が良いです。ページ更新の作業手順と、公開前レビューの確認手順を分けて持つと、失敗が減ります。

そのまま使える公開前レビュープロンプト

Codexには、レビューの目的、見てよい範囲、止める操作、出力形式をまとめて渡します。

たとえば、次のように依頼します。

このブログ下書きを公開前レビューしてください。

目的:
読者に出す前に、リンク、画像、出典、CTA、差分の事故を見つけること。

見てよい範囲:
- この下書き本文
- 参照している画像ファイル
- 内部リンク候補
- frontmatter

確認してほしいこと:
1. 未公開URLや仮リンクが本文に入っていないか
2. 画像ファイルが存在し、altが空ではないか
3. 画像に秘密情報、顧客情報、メール、APIキー、請求情報が写っていないか
4. 出典が公式情報として成立しているか
5. CTAが記事の検索意図とズレていないか
6. 差分に依頼外の変更が混ざっていないか

止めること:
公開、SNS投稿、広告、タグ変更、本番反映、DB/env/secret操作は実行しない。

出力:
pass / revise / block のどれか。
blockの場合は、公開前に直すべき理由と該当箇所を短く出してください。

このプロンプトは、Codex最初のプロンプト集 の応用です。最初の依頼文に、止める操作まで入れておくと、レビュー係として扱いやすくなります。

Skill化すると、毎回同じ確認を頼まなくてよくなる

公開前レビューを毎回使うなら、Skillとして手順書にしておくと運用が安定します。

Skillは、毎回同じ仕事を頼むための手順書です。公開前レビューの場合、確認項目、NG表現、画像チェック、リンクチェック、出力形式をひとまとまりにします。すると、社長は毎回長い説明を打たずに、対象記事だけ渡せます。

繰り返し作業をSkillにする基準は、CodexのSkill化判断 で詳しく整理しています。公開前レビューは、まさにSkill化しやすい仕事です。

FAQ

Codexに公開作業まで任せてもよいですか

公開作業そのものは、人間承認で止める設計にします。Codexには、公開してよいかを判断する材料を作ってもらいます。

画像チェックはどこまで任せられますか

ファイルの有無、alt、サイズ、本文との対応、明らかな写り込みの確認は任せやすいです。画面に出してよいかの最終判断は人間が見ます。

毎回レビューするのは重くないですか

最初は1ページだけで十分です。ブログ、LP、SNS連動記事のうち、次に外へ出す1本だけを対象にして、5項目の確認を試します。

今日の作業: 次に出す1ページだけ確認します

公開前レビューは、大きな運用設計から始めなくて構いません。

まずは次に出すブログ、LP、サービス説明、SNS連動記事のうち1本だけ選びます。Codexに本文、リンク、画像、出典、CTA、差分を見てもらい、公開判断は人間が持つ。この1回で十分です。

AIにすべてを任せるのではなく、見落としやすい場所を先に見てもらう。小さい会社がAIを実務に入れる時は、この距離感が一番現実的です。

出典

Step 17 / 17

このシリーズの順番

リンク、画像、出典、CTA、差分をAIに確認させ、人間承認で公開を止められる。次の作業は、次に公開する1ページを公開前レビューに通すことです。

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