CodexのSkill化判断。繰り返し作業を手順書にする5項目
合同会社Leadfive 山下です。
さて、 Leadfiveでは、AIを便利なツールで終わらせず、会社の実務に組み込むAIエージェント運用を発信・支援しています。Codexに何度も同じ説明をしている作業があるなら、それはプロンプトを長くするより、手順書として切り出すタイミングかもしれません。
AIエージェントのSkillは、新人スタッフに渡す手順書に近いものです。毎回「この順番で見て、ここは止めて、最後にこの形で報告して」と説明する代わりに、よく使う仕事の型を残します。

Skill化は、新人スタッフに毎回同じ説明をしている仕事から始めます
Skill化する候補は、AIに頼むたびに同じ注意書きを入れている仕事です。
たとえば、ブログ記事の公開前チェック、Webページ更新前の確認、議事録からToDoを作る作業、X/Threads投稿前の表現チェック。こうした仕事で、毎回同じ順番、同じ禁止事項、同じ報告形式を説明しているなら、手順書にできます。
AIエージェントのSkillとは何か。手順書で仕事を任せる方法で整理した通り、SkillはAIの能力を増やす特別な機能を足すものではありません。仕事の受け取り方をそろえるための紙です。新人スタッフに「この業務はこの手順で」と渡す感覚に近いです。
1回きりの仕事は、Skillではなく普通の依頼で十分です
一度しか使わない仕事まで手順書にすると、管理するものが増えます。

Skill化の目安は、同じ作業が3回以上出てきた時です。3回出ると、共通する入力、見る順番、止める条件、最後の報告形式が見えてきます。逆に、まだ1回目の仕事なら、まず普通に頼んで、どこで迷ったかを残すだけで足ります。
会社で言えば、単発の来客対応に分厚い業務マニュアルは作りません。毎週発生するレジ締め、請求確認、投稿前確認のような仕事から手順書にします。AIでも同じです。
手順書に入れるのは、目的、入力、手順、検証、停止条件です
Skillに入れる項目は、長い説明ではなく5項目に絞ります。
- 目的
- 入力
- 手順
- 検証
- 停止条件
目的は、この作業で何を良くするのか。入力は、AIが見てよい材料。手順は、見る順番。検証は、終わった後に何で確認するか。停止条件は、AIが進めず人間に戻す場面です。

ここで停止条件を抜くと、AIは便利な作業者に見えても、確認する側の不安が残ります。公開、外部送信、広告、契約、DB、env、secret、顧客接触は、手順書の中で人間確認に戻す場所として書いておきます。
AGENTS.mdは会社の業務マニュアル、Skillは個別の手順書です
AGENTS.mdとSkillは、役割を分けると扱いやすくなります。
AGENTS.mdはAIに渡す会社の業務マニュアルであり、会社全体の禁止事項、報告の型、承認境界を書きます。一方でSkillは、記事チェック、画像確認、議事録整理、Web更新レビューのような個別業務の手順書です。
さらに、CodexにAGENTS.mdを渡す。会社のAI業務マニュアル設計で整理したように、Codexには先に会社の基本ルールを読ませます。その上で、よく使う仕事だけSkill化します。
会社でたとえるなら、AGENTS.mdは入社初日の業務マニュアル、Skillは各業務の手順書です。どちらか一方だけではなく、共通ルールと個別手順を分けます。
Memoryへ残す前に、Skillへできるかを見ます
毎回同じ説明をしているなら、Memoryへ覚えさせる前にSkill化を考えます。
Memoryは引き継ぎノートです。AIエージェントのMemoryに保存してよい情報と危ない情報でも触れた通り、文体や報告形式は残せますが、顧客情報や秘密情報を入れる場所ではありません。
一方で、作業の順番、検証方法、止める条件はSkillに向きます。Memoryへ「いつもこうして」と雑に残すより、Skillとして目的、入力、手順、検証、停止条件を分けた方が、あとから直しやすくなります。
最初のSkill化プロンプト
まずは、次のプロンプトで1つだけ手順書化します。
あなたは、会社のAI業務手順書を作る担当です。
次の作業をSkill化するべきか判断してください。
作業名:
よく使う場面:
毎回AIに説明していること:
AIに見せてよい入力:
AIに見せてはいけない入力:
最後に確認したいこと:
AIが止まるべき操作:
出力してください。
1. Skill化するべきか
2. 理由
3. 手順書に入れる目的
4. 入力
5. 手順
6. 検証方法
7. 停止条件
8. 人間が最後に見る1点
最初の対象は、公開前レビュー、議事録整理、ブログ下書き、Web更新前チェックのどれかが向いています。金額、契約、顧客接触、本番反映、広告操作を含む仕事は、手順書を作っても実行前に人間確認へ戻します。
今日の作業: 3回くり返したAI依頼を1つ選びます
Skill化は、AIを増やす話ではなく、社長の同じ説明を減らす話です。
今日やることは1つだけです。最近3回以上くり返したAI依頼を選び、目的、入力、手順、検証、停止条件を書きます。きれいな文章でなくて構いません。まずは、毎回説明していたことを1枚に外へ出します。
Codexに任せる仕事が増えるほど、プロンプトを長くするのではなく、会社のルールはAGENTS.mdへ、個別の手順はSkillへ、引き継ぎはMemoryへ分けます。分けるだけで、AIへの依頼は短くなり、人間が見るべき場所も絞れます。
出典
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[Codex OpenAI Developers](https://developers.openai.com/codex/) - OpenAI Codex Changelog
このシリーズの順番
3回以上くり返すAI依頼をSkill化すべきか判断できる。次の作業は、目的、入力、手順、検証、停止条件を1枚に書き出すことです。