合同会社Leadfive 山下です。
さて、Claude Codeを使うべきか、Codexを使うべきか。AIを会社に入れようとすると、最初にツール比較で止まりがちです。Leadfiveでは、ツール名よりも仕事の渡し方を先に決めます。Claude Codeは、長い文脈を読ませ、プロジェクトの癖を覚えさせ、深い設計や修正を進める時に強いAIエージェントです。
Claude Codeは、長く付き合う右腕として考えます
Claude Codeは、単発の質問相手ではなく、プロジェクトに入り込んで作業する右腕として考えます。
Anthropicの公式ドキュメントでは、Claude Codeはターミナルで使うエージェント型のコーディングツールとして説明されています。コードを理解し、ファイル編集やコマンド実行を行い、開発ワークフローに入ります。経営者向けに言い換えると、会社の業務ファイルを読み、直す場所を見つけ、作業後に確認するスタッフです。
AIエージェントそのものの基本は、AIエージェントとは何かで整理しています。ここではClaude Codeを最初に使う時の考え方へ絞ります。
Codexは実行担当、Claude Codeは深掘り担当に向きます
CodexとClaude Codeは、同じ仕事を奪い合う道具ではありません。
Codexは、PR作成、テスト、モバイルからの実行、リポジトリ単位の作業に向いています。Claude Codeは、長い議論、ルール整理、メモリー、複数ファイルをまたぐ理解、サブエージェント的な分担に向いています。新人スタッフに例えるなら、Codexは依頼票を受けて作業を進める担当、Claude Codeは社長室で一緒に設計を詰める担当です。
Codexの始め方で初期設定を整えた上で、Claude Codeは「なぜこの仕事を任せるのか」「どこまで自社ルールにするのか」を考える場面で使うと相性が良いです。
Memoryは、引き継ぎノートとして使います
Claude CodeのMemoryは、毎回同じ説明を減らすための引き継ぎノートです。
AnthropicのMemoryドキュメントでは、プロジェクトの文脈や指示を覚える仕組みが説明されています。経営者向けには、スタッフの引き継ぎノートだと考えると分かりやすいです。前回、社長が直した文体。公開前に止めるルール。触ってはいけない情報。こうした反復指示を残します。
ただし、何でもMemoryに入れるのは危険です。顧客名簿、請求情報、APIキー、LINEの生ログ、契約書の機微情報は保存しません。残すのは、仕事の進め方、文体、承認境界、繰り返し直した判断基準です。
設定は、自由度よりも事故を防ぐ順番で見ます
Claude Codeの設定は、AIを自由に動かすためではなく、会社の事故を防ぐために見ます。
Anthropicの設定ドキュメントでは、プロジェクト設定や権限に関わる項目が説明されています。会社で使うなら、最初に見るのは許可範囲です。どのコマンドを実行してよいか。どのファイルを触ってよいか。外部送信や本番公開はどこで止めるか。ここを曖昧にしたまま、AIに大きな作業を任せない方がいいです。
AIに任せるL2作業と、人が止めるL1作業の分け方は、CodexでもClaude Codeでも同じです。
最初の依頼は、会社のルール整理が向いています
Claude Codeの最初の仕事は、実装そのものより会社のルール整理が向いています。
たとえば、既存のホームページ、ブログ、提案資料、社内メモを読ませて、AIに任せてよい作業と止める作業を分類させます。これは経営者にとって価値があります。ツールを導入する前に、仕事の棚卸しが進むからです。
このプロジェクトを読んで、AIに任せてよい作業と、人が承認すべき作業を分けてください。
前提
- 中小企業経営者が判断できる言葉で説明する
- 秘密情報や.envは読まない
- 本番公開、SNS投稿、広告、顧客送信は人の承認で止める
出力
- AIに任せてよい作業
- 人が止める作業
- AGENTS.mdに書くべきルール
- 最初の1週間で試す仕事を3つ
この依頼は、Claude Codeに会社の働き方を整理させるためのものです。いきなり大きな修正を頼むより、失敗しにくい入口になります。
SkillとSubagentsは、仕事が増えてから整えます
SkillやSubagentsは、最初から全部作るものではありません。
Anthropicのドキュメントでは、Claudeをスキルで拡張したり、サブエージェントを設定したりする方法が説明されています。ただし、経営者が最初にやるべきことは、道具を増やすことではありません。同じ依頼を3回以上繰り返した仕事から、手順書にします。記事作成、公開前チェック、Xリサーチ、議事録整理などです。
Skillの考え方は、AIエージェントのSkillを手順書として整える方法で詳しく扱っています。AGENTS.mdとの関係は、AGENTS.mdを会社の業務マニュアルとして作る方法も合わせて確認してください。
よくある質問
Claude CodeとCodexはどちらから始めるべきですか
PRや実装修正を進めたいならCodex、長い文脈整理や会社ルールの設計から入りたいならClaude Codeが向きます。
Memoryには何を保存すればいいですか
文体、承認境界、繰り返し直した判断基準、プロジェクトの進め方を保存します。秘密情報や顧客固有情報は保存しません。
Subagentsは最初から必要ですか
最初から必要ではありません。同じ種類の仕事が増え、担当を分けた方が速くなる段階で考えます。